恵比寿で子育て:IT企業共働きのリアル
私たち夫婦はともに恵比寿のIT企業に勤めています。夫はスタートアップのエンジニア、私はデザイン会社のUIデザイナー。渋谷区に住んで7年になります。恵比寿のマンションは1LDKで家賃18万円。正直、子育てするには手狭ですが、通勤が徒歩15分という利便性を優先しました。
IT企業ならではの働き方として、リモートワークが週3日認められています。夫も週2〜3日はリモート。この「リモートワーク」が学童選びの大きなポイントになりました。出社日とリモート日で子どもの帰宅後の対応が変わるからです。リモートの日は17時半に仕事を一旦切り上げて子どもを迎えに行き、寝かしつけ後に残りの仕事を片付ける。出社の日は19時帰宅が基本。この「日によって違うスケジュール」に対応できる学童が必要でした。
渋谷区で学童を探し始めて気づいたのは、この区も品川区と同様に独自の「放課後クラブ」制度を持っていることでした。渋谷区の放課後クラブは全18施設、全児童対象で利用料は無料。ただし預かり時間は17時まで(延長で18時)。IT企業勤務で柔軟な働き方ができるとはいえ、17時は早すぎます。
渋谷区の放課後クラブと民間学童の現実
渋谷区の放課後クラブは、全児童が無料で利用できるという点で非常にありがたい制度です。学校の中で宿題をしたり、校庭で遊んだり、読書をしたりと基本的な放課後の過ごし方が保障されています。ただし、17時までという時間制限は共働き家庭にとって大きな壁です。延長しても18時まで。リモートワークの日ならなんとか対応できますが、出社日は到底間に合いません。
民間学童を調べると、渋谷区には6施設あることがわかりました。ウィズダムアカデミー恵比寿、Kids Duo渋谷などが主な選択肢です。月額はおおむね35,000円前後。ウィズダムアカデミー恵比寿は習い事のオプションが豊富で、プログラミング、英語、ピアノ、書道、そろばんなどを学童内で受けられます。ただし、習い事を追加すると月額は5万円を超えることも。渋谷区という土地柄、民間学童の費用は23区の中でも高めの水準です。
ウィズダムアカデミー恵比寿を見学に行きました。恵比寿駅から徒歩数分のビルの中にあり、清潔感のある室内は子どもの作品や絵本で温かみがありました。スタッフの方が一人ひとりの名前を呼んで丁寧に対応している姿が印象的でした。「IT企業にお勤めの親御さんが多いので、お迎え時間が日によって違う方への対応は慣れています」と言われ、少しホッとしました。
放課後クラブと民間学童を比較した
見学と情報収集の結果をまとめました。
| 比較項目 | 放課後クラブ(区の制度) | ウィズダムアカデミー恵比寿 |
|---|---|---|
| 月額費用 | 無料 | 約35,000円(レギュラー) |
| 習い事込み月額 | − | 約50,000〜60,000円 |
| 預かり時間 | 〜17:00(延長18:00) | 〜21:00(延長あり) |
| 対象 | 全児童(就労不問) | 会員のみ |
| 送迎 | 不要(校内) | 学校〜施設の送迎あり |
| 習い事 | なし | プログラミング・英語・ピアノ等 |
| おやつ | なし | あり(手作り) |
| 長期休暇 | 8:00〜17:00 | 7:30〜21:00 |
フルタイムでウィズダムアカデミーに通わせると月額35,000円、習い事を2つ追加すると月5万円超え。年間で60万円以上の出費になります。一方、放課後クラブは無料だけど17時まで。どちらか一方では我が家のニーズを満たせないことがはっきりしました。
「ハイブリッド型」で費用を最適化した
最終的に選んだのは、放課後クラブとウィズダムアカデミー恵比寿の「ハイブリッド型」です。リモートワークの日(月・水・金)は放課後クラブを利用し、17時に私か夫がお迎えに行きます。出社日(火・木)はウィズダムアカデミーに通わせ、19時半にお迎えに行く形です。
ウィズダムアカデミーは週2日利用のプランを用意してくれていて、月額は約18,000円。フルタイム利用の35,000円から大幅に抑えられました。さらに、火曜日にプログラミング、木曜日に英会話の習い事を追加して、合計で月額約28,000円。放課後クラブの無料と合わせると、「学童+習い事2つ」で月28,000円。フルタイムで民間に通わせて習い事も付ける場合の5〜6万円と比べて、半額以下に抑えられています。
このハイブリッド型が成り立つのは、IT企業のリモートワーク制度があるからです。週3日リモートという働き方がなければ、フルタイムで民間に通わせるしかなかったでしょう。渋谷区はIT企業やスタートアップが多く、リモートワークが普及している街。同じ学校の保護者に聞くと、似たようなハイブリッド型を実践している家庭が少なくないことがわかりました。
息子はこの1年で、放課後クラブでは校庭でサッカーに熱中し、ウィズダムアカデミーではプログラミングでScratchのゲームを作れるようになりました。「月曜はクラブでサッカー、火曜はウィズダムでプログラミング」と、曜日ごとに違う環境を楽しんでいるようです。最初は「場所が変わると混乱しないかな」と心配しましたが、子どもの適応力は大人が思う以上に高いものでした。
課題があるとすれば、スケジュール管理の煩雑さです。曜日によって行く場所が違うので、持ち物も異なります。火・木はウィズダム用のバッグに着替えとおやつ代を入れて持たせます。Googleカレンダーで家族共有のスケジュールを管理し、「今日はどっち?」と朝に息子と確認する習慣をつけました。IT企業勤務でデジタルツールに慣れているからこそできている部分もあり、アナログ派の方には少しハードルが高いかもしれません。
渋谷区で学童を探す方へのアドバイス
リモートワーク日数で戦略が変わる
渋谷区はIT企業勤務の親が多く、リモートワークの日数によって学童の使い方が大きく変わります。週3以上リモートなら放課後クラブ+民間週2のハイブリッド型が有力。フル出社なら民間フルタイムを検討しましょう。
放課後クラブの17時は想像以上に早い
無料で全児童対象という素晴らしい制度ですが、17時(延長18時)までという制約はシビアです。お迎え時間を逆算して、本当に間に合うかを事前にシミュレーションしてください。
民間学童は「週何日プラン」を確認する
ウィズダムアカデミーやKids Duoなど、渋谷区の民間学童は週2〜3日プランを用意していることが多いです。フルタイム利用前提で見積もると高額に感じますが、部分利用なら費用を大幅に抑えられます。
スケジュール管理ツールを活用する
ハイブリッド型は曜日管理が少し大変です。Googleカレンダーや家族共有アプリを使って、「今日はどこに行く日か」を家族全員で共有する仕組みを作りましょう。子ども自身にも曜日の習慣を覚えさせることが大切です。