この記事のポイント
兄弟がいる家庭は必ず確認を
学童保育の費用が2人分、3人分と重なると、家計への負担は大きくなります。しかし、多くの学童保育には兄弟割引制度があり、知っているかどうかで年間10〜30万円もの差がつきます。
公立学童は2人目半額、3人目無料の自治体が多く、年間で約4〜8万円の節約になります。民間学童は入会金免除+月謝10〜30%割引で、年間10〜20万円以上の差が出ることもあります。
公立学童の兄弟割引制度
一般的な割引パターン
| きょうだい | 保育料 | 年間節約額(目安) | |-----------|--------|-----------------| | 1人目 | 通常料金(月5,000円) | - | | 2人目 | 半額(月2,500円) | 約30,000円 | | 3人目以降 | 無料 | 約60,000円 |
東京都主要区の兄弟割引一覧
| 自治体 | 2人目 | 3人目以降 | 適用条件 | 申請方法 | |--------|-------|---------|---------|---------| | 世田谷区 | 半額 | 無料 | 同時在籍 | 入所申請時に自動 | | 杉並区 | 半額 | 無料 | 同時在籍 | 入所申請時に自動 | | 練馬区 | 半額 | 無料 | 同時在籍 | 入所申請時に申告 | | 目黒区 | 半額 | 無料 | 同時在籍 | 入所申請時に自動 | | 品川区 | 無料 | 無料 | 同時在籍 | 入所申請時に自動 | | 港区 | 無料 | 無料 | 同時在籍 | 入所申請時に自動 | | 渋谷区 | 半額 | 無料 | 同時在籍 | 入所申請時に申告 |
さいたま市の兄弟割引
| きょうだい | 保育料 | 条件 | |-----------|--------|------| | 1人目 | 通常料金 | - | | 2人目 | 半額 | 同時在籍 | | 3人目以降 | 無料 | 同時在籍 |
- 同時在籍条件とは?
兄弟割引の適用条件として多くの自治体が設けている条件。きょうだいが同時期に学童保育に在籍していることを求めるものです。上の子が卒所(退所)した後は、下の子に割引が適用されなくなるのが一般的です。
Q: 上の子が学童を卒所した後、下の子の割引はどうなりますか?
多くの自治体では「同時在籍」が条件のため、上の子が卒所すると下の子は通常料金に戻ります。ただし、一部の自治体では18歳未満のきょうだいがいれば「第2子」としてカウントし続ける制度を採用しているところもあります。お住まいの自治体に確認してください。
民間学童の兄弟割引制度
一般的な割引内容
民間学童の兄弟割引は施設ごとに異なりますが、主に以下のパターンがあります。
| 割引内容 | 詳細 | 節約額(目安) | |---------|------|--------------| | 入会金免除 | 2人目以降の入会金が無料 | 20,000〜50,000円 | | 月謝割引 | 2人目の月謝が10〜30%オフ | 月3,000〜15,000円 | | 年会費免除 | 2人目以降の年会費・登録料が無料 | 10,000〜20,000円 | | 教材費割引 | きょうだいで教材を共有できる分を割引 | 5,000〜10,000円 |
年間の節約効果
月謝5万円の民間学童を例に、兄弟割引の年間効果を試算します。
| 項目 | 割引なし(2人分) | 20%兄弟割引あり | 差額 | |------|-----------------|----------------|------| | 入会金 | 60,000円 | 30,000円(2人目免除) | 30,000円 | | 月謝(年間) | 1,200,000円 | 1,080,000円 | 120,000円 | | 年会費 | 40,000円 | 20,000円 | 20,000円 | | 年間合計 | 1,300,000円 | 1,130,000円 | 170,000円 |
民間学童の兄弟割引は年間10〜20万円の節約になります。入会前に必ず兄弟割引の有無と条件を確認し、可能であれば兄弟同時入会で最大限の割引を受けましょう。
兄弟割引を最大限活用するコツ
1. 同時入会で入会金を節約
2人目以降の入会金が免除される施設では、時期をずらさず同時に入会することで初期費用を大きく抑えられます。
2. 公立と民間の組み合わせを検討
| パターン | 月額合計 | メリット | |---------|---------|---------| | 2人とも公立 | 7,500円 | 最安 | | 上の子:公立、下の子:民間 | 55,000円 | バランス型 | | 2人とも民間(兄弟割引) | 90,000円 | 送迎一括、プログラム充実 | | 上の子:民間、下の子:公立 | 55,000円 | 上の子の教育重視 |
3. 紹介制度との併用
兄弟割引に加え、在籍者からの紹介割引が併用できる施設もあります。知人が通っている場合は紹介を依頼しましょう。
4. 早期入会割引との併用
翌年度の入会を早期に決定すると割引が適用される施設もあります。兄弟割引と併用できれば、さらにお得になります。
兄弟で同じ施設に通わせるメリットは費用面だけではありません。送迎が1回で済むこと、施設との連絡が一元化されること、兄弟で助け合える環境があることなど、時間的・精神的なメリットも大きいです。
兄弟割引以外の多子世帯向け支援
兄弟割引に加えて、多子世帯が利用できるその他の支援制度も押さえておきましょう。
| 制度 | 内容 | 窓口 | |------|------|------| | 多子世帯向け保育料減免 | 自治体独自の追加減免 | 区市町村の子ども支援課 | | 児童手当(第3子以降増額) | 月30,000円(3歳〜小学生) | 自治体 | | 多子世帯向け住居支援 | 住居費の補助 | 自治体の住宅課 |
Q: 双子の場合、兄弟割引はどうなりますか?
双子の場合も兄弟割引が適用されます。多くの自治体では生年月日の早い方が「1人目」、遅い方が「2人目」として扱われ、2人目に半額の割引が適用されます。民間学童でも同様に兄弟割引の対象になります。
まとめ
兄弟割引は、学童費用を大幅に抑えられる重要な制度です。公立では2人目半額・3人目無料が一般的、民間では入会金免除+月謝10〜30%割引が中心です。入会時に申告しないと適用されない場合もあるため、必ず事前に確認と申請を行いましょう。